なんとなくアタラクシア

平穏でなんでもない毎日の記録

秋の気配と秋の色

 

台風が過ぎると、秋だった。

 

一気に気温が下がり、蒸し暑さをひっくり返してかき混ぜていた風が、爽やかな風にかわっている。もうすぐ金木犀の香りも一緒にやってくるはずだ。

 

秋は好きだ。気候が過ごしやすいのもあるが、秋の色合いが大好きだ。さつまいも、いちょう、楓、すすき、南瓜や栗。温かみのあるこっくりカラーに気持ちが和らぐ。

 

ところで、数年前から女性誌などでは「パーソナルカラー」なるものが取り上げられている。生まれ持っての肌の色や瞳の色に似合う色のコスメや服を選ぶといいよ!という考え方である。ざっくり言うと、血色感がピンク寄りの人と、オレンジ寄りの人という感じだ。

 

大きく4パターンに分けられるが、それが「春・夏・秋・冬」の4つで呼ばれていて、「あなたのパーソナルカラーは 夏 です」という形で診断される。その道のプロが、顔の下に色の布をあてて、顔色がよく見える色群を探していくやり方が一般的だ。

 

私も数年前に受けたことがあるが、着席するや否や「アナタ!ご自分ではピンクとオレンジどちらがお似合いとお思いですか?」と口調は丁寧だが圧のある言い方で聞かれた。

「オレンジです「そうですよね!ベージュとグレーでは?」

「ベージュで「そうですよね!よくお分かりですね!じゃあなんで黒と水色の服をきていらっしゃるんですか????」

 

その日の私の服装について、ダメ~~~~~!と言わんばかりの勢いでツッコミを入れると、布を当てる間でもなく「オータムですね」と断言された。

 

薄々そうだろうなと思っていたが、そこまで言い切られると自信が付く。100%秋色の人間らしい。また、春夏秋冬の4分割が一般的だが、それ以上に細かい分類もある。それでも「秋の中でもど真ん中の秋」という診断だった。

 

 

秋色が好きだ。それは私に似合う色だから、だったのかもしれない。

私の季節がやってきた。

 

 

 

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