なんとなくアタラクシア

平穏でなんでもない毎日の記録

卵巣出血で死ぬかと思った話。

 

三年前のちょうど今頃、唐突な腹痛に襲われてこのまま死ぬかもしれない、と思った。

 

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

 

 

 

襲い来る腹痛

大事な出張の日だった。会社の出勤途中の上り坂を登っていると、「ぷちっ」というか、「ぽっ」というか、何となく体の中から不思議な感覚が湧いた。

 

元来、胃が強くない方なので、いつもの通りお腹がゴロゴロするようなものかな~と思っていたら、じわじわと痛みが湧いてくる。坂の途中で歩けなくなり、立ち止まる。

 

でも意地と気合で生きている人間なので、無駄に根性を出して歩くのを再開し、会社に到着。痛みは一向に収まらないどころか、増していくばかりだ。昨日何か悪いモノ食べたかと思い返しても、何もない。

 

そもそも、長年生理痛がひどい方だったので生理痛も疑ってみるが、周期的に当てはまらない。しかし、どうも痛みが生理痛と同じ位置の気がしてきた。この辺りで婦人科疾患を疑いはじめる。

 

そうこうしている内に、出張の車に乗り込む時間になった。痛みは増して、まっすぐ立てない状態で、机に手をついて考える。そこそこ大事な会議だが、これは行く方が迷惑をかける、途中で失神する可能性もある、そう判断してチームメンバーに謝罪する。

 

快く了承するどころか、「早く病院へ行きなさい!」と促された。その節は本当にありがとうございました。

 

 

人生ではじめて産婦人科へ行く

この時すでに十年余り生理痛に苦しんでいたが、病院にはかかっていなかった。産婦人科に行く心理的ハードルが高いからだ。 生理痛はみんな多少はあるものだから仕方がない、そんな気持ちもあって、一ヵ月のうちの一週間はふらふらになりながら、耐え忍ぶ日々だった。

 

今回の激痛もいつもの位置だ。きりきり痛む。

 

急いで会社の近くの産婦人科を検索し、おそるおそる電話したところ、近くの病院の予約が取れた。激痛をこらえながら、道端で立ち尽くして休憩しつつ歩いて向かう。今思えばタクシーに乗るなりなんなりすればいいのに、その時は「車で揺れたら痛みが増す気がする」ぐらい思っていたような気がする。

 

病院に到着し、受付。長い待ち時間を前のめりになってお腹を押さえながら待つ。長い。

 

 

腹腔内出血、原因不明

診察の結果、「腹腔内出血」とのこと。この時点では出血していることは分かっても原因は不明のままだった。エコーだったか何かの検査を受け、下腹部付近が真っ白となっていて、「血があることは分かるけれど、どうして血が出たかは分からない」という結果だった。

 

出血が落ち着いたときに再検査して原因を確認するようで、「とりあえず安静に」という指示を受けて帰宅する。

 

また、診察表に生理痛の話も書いていたところ、ピルの説明も受けた。「もう少し考えてもいいし、(今回の腹痛とは関係なく)月経痛を理由に今日処方も出来る」という先生からの提案がある。せっかく産婦人科に来たので月経痛も何とかしたかったため、低用量ピルを貰った。

 

診断がつく

そしてしばらくして再受診、検査した結果、出血部位側の卵巣に「チョコレート嚢胞」が見つかった。チョコレートとかいう可愛い単語が付いているが、要するに子宮内膜症が卵巣に出来た、という状況である。出血も「卵巣出血」だろうという診断がついた。

 

病名が分かってからネットで検索していると、卵巣出血は入院の可能性も高かったよう。先生も「大丈夫?相当痛い?」と確認してくれていたが、私が意地と気合で「大丈夫です」とか言ったから入院にならなかったのかもしれない。正直言うと、変な意地はらずに入院できるならしたかった。

 

さらに検索すると、出血多量のショックで意識を失ったり、痛みで動けなかったりで救急搬送もあるよう。

 

無駄な根性を発揮して歩くべきではなかったかもしれない。

 

後日談

一度、産婦人科に行ってしまえば、高く感じていたハードルは消え去って、定期的な受診を続けている。

 

最初に生理痛(医学的には月経困難症)のために処方されたフリウェルという低用量ピルは、チョコレート嚢胞にも効果があるとのこと。内服を続け、約3年をかけてチョコレート嚢胞は消失した。いわゆる寛解である。

 

しかし、内服をやめると高い確率で再発するとの説明を受け、今も内服は続けている。

 

また、生理痛も遥かに軽くなった。前は鎮痛剤なしでは動けなかったが、今はたまに飲むぐらいである。生理不順もなければ、漏れも気にしなくていい。購入するナプキンのサイズが小さくなり、旅行の予定も自由に入れられる(温泉以外)。

 

激痛で本当に死ぬかと思ったけれど、結果オーライ、いい形で治療に乗ることが出来たと思う。

 

最後に、声を大にして言わせてもらいたい。

生理痛が辛い人は、激痛で死ぬかと思う経験をする前に、産婦人科へ行きましょう。

 

 

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