SNSが出来る前は、個人サイトあるいはブログを持つというのが当たり前だった。それぞれのサイト(当時はホームページと呼んでいた)に訪問して、設けられた掲示板に書き込みをして、書き込みを貰ったら相手のホームページにお返し訪問する、そういう世界だった。
SNSが出来るとリアルの友人との交流はそちらに移行して、個人サイト(ブログも含む)は完全な趣味の世界、いわゆる「自分の城」になった。
SNSが決まったフォーマットの中で手軽に文字を書き入れられることに対して、個人サイトの利点は自由が利くことである。いろんなプラグインを入れたり、画像を好きに張り付けたり、レイアウトを変更したり、字の大きさだって設定できる。
SNSに対する個人サイトの利点は「デザインが自由である点」である。もちろん文字数制限だったり、インスタだったら画像が必須だったり、そういう点も挙がるだろう。その辺りを「デザイン上の決められたルール」として捉えれば、個人サイトが「デザインが自由」という考え方も出来ると思う。
その上で、かれこれ20年個人サイトを作っては辞め、作っては辞め、多くのサイトをネットの海に放流してきた私の個人的意見を述べたい。
個人サイトを作ったら、デザインをごちゃごちゃ触る前に、記事を書け。
一記事2000字ぐらいは書く、とか、レイアウトはこうした方が見やすい、とか、綺麗な画像が、好きなテイストが、ちょっと色が気に食わない、エトセトラエトセトラ。
そうこうしている間は、肝心の内容が更新されないのである。
デザインが気になっても、自分はデザインを作り上げるためではなくて、文章を書きたくてブログを始めたことを忘れてはいけない。
はてな共通ヘッダーを外せることを知って外したら、デザインが寂しくてオリジナルヘッダー画像を作りたくて作りたくて仕方がない。
今の自分へ、自戒を込めて。