友人が城崎に移住した記念に、共通の友人と一緒に来訪した。
初日はあいにくの雨。雨の中を行ったり来たり、温泉巡りをする。
城崎には「ゆかたの似合うまち、城崎」という素敵なキャッチコピーがあり、各旅館がゆかたと下駄の貸し出しをしている。なので街中にもゆかたと下駄の人がたくさんいるが、そこそこの雨の中を歩くには適さない恰好で寒そうである。
我々はほぼ完全防水ゴアテックスの登山靴と、泥を跳ね返すアウトドアの服である。完全防備で悠々と歩くが、登山靴の着脱は非常に時間がかかるので、湯めぐりにはやはり向いていない恰好であった。
食べ歩きするにも傘が邪魔で、コロッケの中身が落ちそうになる。
ぶらり旅には雨は天敵ということを痛感。
肝心の湯めぐりについては、私は熱いお湯どころか、少々熱いお湯ですら入れない、38℃が好みの人間なので、ほとんど浸からず終わる。湯めぐり向いてない。
そして翌日。城崎に移住した友人と合流し、友人が登りたかったという登山へゆく。来日岳と書いて「くるひだけ」と読む里山であり、城崎温泉街の一番奥からロープウェーで登ることが出来る。もちろん今回は下から徒歩であがる。
登山口が見つからなかったが、現地のおばあちゃんが「くるひに行くならあっちやで」と、長年の地元民しか知らないであろう裏道を教えてくれた。ーきけんーの札がかかっていたので、私達だけなら立ち入らなかっただろう。優しいおばあちゃんのおかげで30分以上短縮できた。
そして登山。500mちょっとの里山なので大したことないだろうと思って、ストックを置いてきた。ストックというのは下のようなもので、要するに杖である。
これがあるとないとで下肢への負担が全然違う。私のような筋力不足の人間は道具を頼っていけばいいのに、時々なめてかかって痛い目を見る。
そもそも里山というのは登山客が少ない。登山客が少ないということは、あまり道が整備されていないということである。つまり、綺麗な坂道や歩きやすく馴らされた土ではなく、岩の階段をよじのぼっていくのである。
最近登った山の中で一番しんどい登山道だった。
一旦山頂まで辿り着いてしまえば、別の山のように馴らされた、どころかコンクリート舗装されたなだらかな下り道だった。なんでやねん。
来日岳に登る、体力に自信のない方々は、城崎側からのピストンルートをおすすめします。来日側の登山口ルートはなかなかハードです。
下山後も優雅に温泉に入り、私はカラスの行水をして、カフェに入ってから帰宅した。
なんとも贅沢な旅行だった。
◆まとめ◆
来日登山口 9:30
山頂 12:00(食事休憩)
山頂付近に休憩所兼展望台、トイレあり
城崎温泉ロープウェー乗り場へ下山 14:30
獲得標高700m
コース9.7km
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